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[紀行文] 鎌倉ひとり旅

추억여행

by yaoya 2022. 3. 29. 21:19

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東京驛は大勢の人でごった返していた.外國での一人旅は生れて初めてなので豫備知識を充分頭に入れてきたつもりが,いざ驛の中へ入ると,目の前眞っ暗で胸が高鳴なるばかり.まずは自動販賣機でキップを求めるのに手間取り,また鎌倉行きヨコスカ線の改札口を見つけるのも大變だった.うろうろすること20分餘り,ようやく目指す鎌倉行き電車に乘れた私はほっと小さな歎息を一つついた.

東京と鎌倉は目と鼻の先と言うがそれでも50分はかかるそうな.それはともかく長年の憧れだった土地へもうすぐ着くのだ.私が鎌倉にこだわるのは鎌倉幕府が威勢をふるった千年の古都だからではない.ただ,韓國系作家立原正秋が呼吸していた所,彼の寶石のような作品が生れた所,彼が靜かに眠っている所,そのすべてを自分の目で確め,肌で感じてみたかったのだ.

 

 

 

私が初めて彼の作品に出會ったのはずいぶん前の事である.日本の最高文學賞と言われる直木賞を受賞した'白い罌粟'を始め,韓日混血兄弟の痛恨を描いた'劍ケ崎'等を讀みながら,私が受けた感動はすごかった.彼にほれてしまった私は彼の作品を探し求めて明洞の裏通りをさまよった.ペン一つに支えられ毅然と生きぬいた54年の歲月! 彼の作品はひからびた私の心を潤してくれ,ときには胸に火をつけた.彼の秀麗で品格のある文章に出會う度に私はどれほど幸せな思いをしたことだろう.....

 

 

 

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やがて北鎌倉驛で降りた私は彼の葬式が行われたという東慶寺を訪れるため圓角寺の反對側へ出た.慶北の安東で生れ, 幼い頃を蓬靜寺ですごした彼の宗派は臨濟宗だったとか.東慶寺はさほど廣くはなかったが, 氣品がただよう寺であった.庭園の美しい禪寺として知られている境內はそれを裏付けでもするように眩しくさき亂れたつつじや花菖蒲がつぼみをいっぱい抱えた芍藥と絡みあっていた.西洋人觀光團が本堂を取り卷きガイドの說明を聞いてるのを眺めながら,私は石佛の側でぼんやりと彼の葬式の情況を描いてみる......

寺の前でバスに乘り鎌倉の繁華街,若宮大路に出た.時間に追われることなく,一人でぶらぶら步くこの町がなぜか初めてのように思われない.行きかう人の顔につい微笑みたくなる.私は久しぶりに自由を味わいながら大通りの骨董屋や工藝品店等をのぞいた.750年の傳統を誇る鎌倉彫りの木工藝品が欲しかったが,とほうもない値段にびっくりし鑑賞するだけで我慢する.

鎌倉彫りの仕上げに30代の女の肌着を使うと書いた彼のエッセイを思い出した.油の乘りきった女の肌着には適當に油分が殘っており, これでまんべんなく拭くと,ほど良い艶が出るそうな. 一人でくすっと笑った.

しばらく步くと朱色の巨大な鳥居が目に入った.鎌倉觀光の中心となる鶴ケ岡八幡宮の入口だった.鎌倉幕府を開いた源家の守護神を奉る大きな宮殿で, 源.平二つの池の垂蓮やぼたん庭園が特に有名だとか.修學旅行の子供達でにぎわう境內を橫目に, 私は市內バスに乘りこんだ.

バス停より瑞泉寺まで600メ-トルと書いているのでたいした距離でもないと,たかをくくっていたが, 步いても步いても寺は現われない.しゃがんでしまいそうになる頃やっと山門が見えたが, なんと, そこまでずっと急な石段が續いているではないか!  ほんとに泣きだすところだった.

こんもりと繁った森を背後にかまえた瑞泉寺は,彼が生き前によく使っていた幽玄という言葉にぴったりの,奧ゆきのある神秘な雰圍氣をかもし出していた.ここに彼はねむっているのだ!感慨無量で胸がいっぱいになった.私は本堂の前で肅然と兩手を合せ心から彼の冥福を祈った.音もなく流れる時の中で胸の奧にしまっておいた彼の作品を一つずつ引き出してみる.

朝からずっと晴れた天氣が瑞泉寺を後にする頃から突然曇り出した.傘がないので心細かったが, 長谷の極樂寺や由比ケ濱を見ないと鎌倉へ訪れた意味がないと思いなおし,急いでおもちゃのような江ノ電に乘った.極樂寺驛で降り外へ出ると道一つへだてた向い側がお寺だった.町のど眞ん中にありながら深山のような寂寥感を與えるこの寺は,立原作の[殘りの雪]で女主人公が心の惱みを抱いて足繁く訪れる所である.枝をぐっと伸ばした老松の前に立ち, 薄れかけた小說の內容をたどっている間も雨雲がどんどん境內におしよせて來る.

由比ケ濱へたどるとついに雷が鳴り始め, いきり立つ太平洋が黑黑とうねっていた.夏の間中避暑客でにぎわうという海邊は季節前だろうか閑散としていた.立原の短篇を讀みながら描いたビ-チハウスや游步道路などの素敵な雰圍氣は何處へやら,うす汚れた砂はまには壞れたボ-トが二つ三つ轉がっているばかり.

海邊のコ-ヒ-店に入った.窓邊に坐り熱いコ-ヒ-をのみながら,遠くかすむ海を眺めている間も,驟雨になりそうな空模樣が氣になって仕方がない.コ-ヒ-代を拂いながら江の電驛を聞くとマダムが閑寂な住宅街を指差す.昔のままの古屋敷,木材の格子窓や玄關,小さな日本式庭園等,獨特な味がにじんでいる小道を步きつつ,道を間違えたんじゃないかな,と心配していると白い壁が終る所にちっぽけな驛が現れた.驛內を掃いていた初老の驛員が仕切間に入りキップを渡し'8分後に電車が入ります'と,とても親切だ.誰もいないプラットホ-ムのベンチに掛け,立原正秋へサヨ-ナラを告げようとすると,大きい雨粒が驛の屋根をダダダッ!とたたいた.

 

 

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-有炫之家-

 

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